進め!谷川岳もぐら号

 

まえがき

皆様こんにちは、熱川楓です。我ながら珍しく更新スパンが短いと思います。というのも先日の記事で「土合駅」のことを触れたのでこの機会に記事を書き上げようと思ったからです。

 

谷川岳もぐら号

※注意 この記事での旅行は2021年夏のものです。

時は2021年の夏・・・昨年の同じ時期に18きっぷを利用して行った越後湯沢がとても良い旅だったのでこの年も同様に越後湯沢に向かうことにしました。ただしひとつ違うのが今回は臨時列車の「谷川岳もぐら号」を利用したという点です。

 

2020年夏の越後湯沢旅行はこちら↓

青春18きっぷで往く”上越の旅”編 - 楓屋呉服店/伊豆熱川支店

 

谷川岳もぐら号」とは季節ごとに設定される臨時列車で、この時は485系を大改造した『リゾートやまどり』なる車両がこの列車を担当していました。

このリゾートやまどりは様々な改造歴を経てこの見た目に落ち着いているそうですが、モノ自体は何十年も前に製造した国鉄型ということで大変ロマンがあるように思います。

外観は大きくリニューアルされていても運転台については国鉄時代の面影が少し残っているように見えました。ツーハンドルのマスコンに金属感あふれるパーツの数々がひと昔前の車両であることを実感させてくれます。

485系リゾートやまどりのレトロ感残る運転台

この時の「谷川岳もぐら号」は大宮駅始発だったので始発駅から乗車しました。

ここから新潟県越後湯沢駅に向けて走ります。

始発駅の大宮駅から乗車します。

もぐら号でもぐら駅へ

大宮から高崎や水上などを経由しつつ、列車は途中停車駅である土合駅に到着しました。ここはその特異な駅の構造から関東の駅100選にも選出されており、無人駅にもかかわらず観光地としての地位を獲得しています。この列車は土合駅で20-30分ほどの停車時間を設けて駅構内の観光が出来るようになっていました。

ここでは苔の緑と列車の緑が調和しているいい写真が撮れました。

土合駅に停車する485系リゾートやまどり

土合駅に普段停車するのは数両編成の普通列車のみ。(稀に今乗っているような臨時列車が停車しますが本当に稀です)ただ、上越新幹線開業まではこの在来線が上越への主要ルートだったので土合駅にも待避線がありました。

写真の左側に見える線路跡がその待避線の遺構。そしてそのまた左に広がるのが今は立ち入り禁止の旧ホームです。

撤去された待避線と旧ホーム跡

乗り得列車

そういえばこの列車、シートピッチが1.2メートルほどあり座席配置が2+1なのでとても快適な旅ができます。こんな快適な列車が運賃+530円で乗れてしまうのですから”乗り得列車”と言ってもいいでしょう。

越後湯沢に到着

越後湯沢駅に到着した際に撮影した一枚です。列車は折り返し「谷川岳ループ号」(上り列車は土合駅地下ホームを通過しない代わりにループ線を通過する為このような名前に)として大宮を目指します。大宮と長岡の文字が並んで表示されているのが非日常的でとても惹かれます。

越後湯沢駅の発車時刻案内板

宣伝?

こちらは当時描いた記念イラストです。私は趣味でイラストを描いているので旅の記念にイラストを描いて持って行き、切符などと一緒に記念撮影することがあります。旅の思い出のひとつになるのでとても気に入っています。

新幹線の誘惑

帰りは新幹線でさささーっと帰りました。新幹線だと東京から越後湯沢は本当に近いです・・・。このアクセスの良さから日帰りでも来ることが出来るスキー場ということあってスキーシーズンに向けた広告が多く掲示されていました。

上越国際スキー場の広告とE4系新幹線

あとがき

JR東日本には臨時列車が数多くありますが、今回乗車したこの列車は乗り心地や乗り得感(コストパフォーマンス)そして沿線の魅力という点でかなり推せる列車だと思います。ただし使用車両の485系リゾートやまどりの引退という噂もよく耳にしますので乗れるうちに乗っておきたい列車だと思います。

 

追記:先日、秋の臨時列車が発表されたのですがこの記事で紹介している谷川岳もぐら号がE257系による特急に格上げされたそうです。特急料金になると価格は跳ね上がりますし、リゾートやまどりの車内設備と比較するとE257系は大きく見劣りします。これは改悪と言っても過言ではないでしょう。とやかく言いたくないですが、各快速列車の特急格上げなど最近のJR東日本は一体どこに向かっているのだろうと思う時があります。

 

しかし、まだまだリーズナブルに乗れてとても楽しい臨時快速はたくさん走っていますのでまた機会があれば紹介したいと思います。ここまで読んで頂いてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。