好天の横田基地FF2023を振り返る。

まえがき

 皆様お久しぶりです。私事ながら、先月の岩国FSD2023(下記記事)

atagawakaede.hatenablog.com

に引き続いて今回は横田FF2023への参加が叶ったということで、当日の様子を記事にしたいと思います。岩国が海兵隊のイベントに対してこちらは空軍。展示されている機種や展示内容にも違いがあり、前回の記事とはまた違ったテイストになっていると思います。

色々すっ飛ばして入場

36AS "EagleAirlifters" C-130J-30#15-5810

 早速ですがゲートを超えて少し歩いたところに横田基地所属のハークが鎮座していました。尾翼のテールコードに白影が付いているので司令官機でしょうか。これを見ると横田基地に来た実感が沸きます。(入場まで長蛇の列をひたすら耐える一幕がありましたが全く面白くもなんともないので割愛

 

第401飛行隊 C-130H#95-1082

 先ほどのJ型とは違い、ブレードが4枚で幅広タイプのこちらは航空自衛隊のハーク。愛知県の小牧基地から参加してくれたようです。

9ARS KC-10A#84-0185

 こちらはもはや絶滅危惧種の3発機、エクステンダーさん。噂では退役が近く横田基地での展示はこれが最後?だとか。

飛行展示等々

会場に向け飛行する2機のC-130J-30

 てっきり通過飛行かと思いましたが、空挺降下の演目だったようです。"精鋭無比"のモットーでお馴染み"第一空挺団"の面々が続々と降下する様子は見応えがあります。こうしてブログを書いていると気が付きましたが2枚目、最も上に写っている隊員だけ落下傘の形状が違うように見えます。調べたところMC-6という落下傘で米軍の特殊部隊が使用するモノだそうで、どうやら日米の隊員合同の空挺降下だったようです。

 

 危うく撮り逃すところでした…。

13FS F-16CM#92-3883

この機番…何年か前タンクを落っことしt

13FS F-16CM#91-0400

 こちらは青森県三沢基地からやって来たF-16のデモチーム、ここ横田では諸事情あって他の航空祭みたく大空を暴れ回る演目が披露できない代わりに2機編隊での通過飛行をを実施してくれました。何かと話題のF-16ですがザ・戦闘機みたいな外見で私は大好きな機体のひとつです。

地上展示等々

14FS F-16CM#90-0817

 そのデモチームの中でも特に注目を集めていたのがこのイタチが描かれた特別塗装機。モノトーン調のデザインでシンプルながら強烈なインパクトで印象に残りました。

36FS F-16CM#

89-2043

 こちらはお隣在韓米軍、烏山(オサン)空軍基地から飛来したF-16です。このの尾翼が特徴的な横田FF2018にも飛来実績があり、正直まだこの塗装が残っていたことに驚きました。(前回撮り逃したので来てくれて嬉しいです。

36FS F-16CM#89-2136

こちらも先の特別塗装機と同様に烏山から。特別塗装と比較すると一見地味な塗装ですが、これは米空軍がF-16に施している新塗装ということで目新しさがありました。また第36戦闘飛行隊の上級単位、第51戦闘航空団の司令官機という肩書付き。

355FS "Falcons" F-35A#19-5494

去年(横田FF2022)ではこの位置に航空自衛隊のF-35Aが展示されており、かなりの人だかりだったのは記憶に新しいです。今年はアラスカ州アイルソン空軍基地に配備されているF-35Aが展示されていました。現在沖縄県嘉手納基地に配備されているF-15C/D退役の穴埋めで暫定配備されている部隊の機体が来てくれたようです。

 

459AS UH-1N#69-6645

 会場上空を飛行する横田基地所属のUH-1N。首都圏の米軍関係要人輸送や捜索救難などの任務を遂行するようで、実際私も都内で暮らしていた頃はこのヘリが赤坂の米軍関係施設に着陸して要人を降ろしている姿を見たことがあります。それとこの機体、綺麗に整備されて飛んでいるのでそうは思えませんが、なんと1969年から飛んでいるというかなり長寿な機体だそうです。

CV-22B展示飛行

 特徴的な重低音を響かせながら滑走路上に姿を現したのは全身を濃いグレーで覆った特徴的なシルエット。近年の横田FFの大目玉、オスプレイの展示飛行が始まるようです。

21SOS "DustDevils" CV-22B#12-0066

 海兵隊のMV-22Bや海軍のCMV-22B、最近では陸自V-22など日本でもオスプレイを見る機会は増えました。しかし、その中でもこの空軍型と呼ばれるCV-22Bはレーダー/センサー/アンテナ類の装備が最も充実している…ラーメンで例えると全部乗せみたいな型なので特別感があります。

 「オスプレイが皆様にお辞儀でご挨拶します。」というアナウンスが入った後、器用にお辞儀するオスプレイには会場が盛り上がりました。VTOL機特有のホバリング状態でくるくる回転しながら横方向に移動する"ダンス"のような動きや先ほどのお辞儀といい、どこか人間味があるオスプレイ。特殊作戦機という仰々しさとは裏腹にこの飛行機には可愛さもあると思います。

あとがき

 オスプレイの展示飛行も終了したので、名残惜しいですが駅が混雑する前に会場を後にしました。昨年と比較して天候にも恵まれ、大変充実した一日を過ごせたと思います。また来年も機会に恵まれたならば参加したいと思います。今年もこのような機会を設けていただき本当にありがたい限りです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう。ここまで見ていただき本当にありがとうございました。

 

 

今回4年越しの開催、岩国フレンドシップデー2023。

まえがき

 皆様、お久しぶりです。今回は4年越しに開催された海上自衛隊/米海兵隊岩国航空基地フレンドシップデー(以下岩国FSD)に参加した際のレポを記事にしようと思います。私事ですが岩国FSDは私が幼い頃初めて経験した航空ショーでもあり、そこで出会った航空機達に魅せられて今に続く価値観を形成した思い入れ深い*1イベントということもあり、コロナ禍で3年の中止を経た今年の開催は特に楽しみでした。

えぇと、大雨っすね。

 

天気予報が無慈悲に的中

 前日の天気予報から何となく察しは付いていたのですが、朝からしっかり降ってました。なお駅前のホテルから基地まで1時間弱は歩いてるので既に足元ずぶ濡れです。

 

プログラムキャンセル

 岩国FSDでは毎年、日米の国歌斉唱と共に国旗を提げたジャンパーのパラシュート降下という演目によって開幕するのですが、この日は雲が低く垂れ込めており、残念ながらキャンセル。海自の31空によるオープニングフライトもキャンセルとなりました。

 

第5空母航空団通過飛行

 この辺りからプログラムオールキャンセルでは?という不穏なムードが会場に漂う中、爆音を轟かせて離陸したのが第5空母航空団の艦載機たち。

VFA-115 "Eagles" F/A-18E#NF311

VAQ-141 "Shadowhawks" EA-18G#NF504

VAW-125 "Tigertails" E-2D#NF602

 スーパーホーネットは単座のシュッとした姿にも美しさがありますが、やはり複座の重厚感は格別です。プログラムがキャンセル続きとなった中でこの艦載機の飛行は本当に嬉しく、ここまでの疲れが吹き飛びました。

室屋義秀/EXTRA330SC展示飛行

 岩国FSD常連の室屋さんは、毎年感動的なフライトを行ってくれるのですが、今年はレッドブルエアレースを模した演目を披露してくれたのが特に印象に残りました。

室屋義秀 EXTRA330SC#JA111F

太平洋空軍F-16デモチーム展示飛行

 午前にキャンセルとなったF-16の展示飛行ですが、午後に僅かに回復した天候を見計らって飛んでくれました。まだ雲が低く、雲間に機影が隠れながらのフライトでしたが、幻想的で見応えがありました。

35FW/13FS F-16C#91-0422

第121海兵戦闘攻撃飛行隊F-35B展示飛行

 岩国FSD最近の目玉と言えばF-35ではないでしょうか。機体トラブル?というアナウンスが入り、キャンセルと思われましたが無事に飛んでくれました。F-35さん、身体は小さいくせにF135とかいうエンジンが単発機と思えない大爆音なので見ていて清々しいです。

VMFA-121 "GreenKnights" F-35B#VK05

 


 

地上展示

 地上展示は当初の発表より縮小されたとはいえ、魅力的な機体が展示されていたので一部(私が特に注目した機を)抜粋して紹介します。

VMFA-115 "SilverEagles" F/A-18D#VE21

 まずF/A-18D海兵隊は在来機(F/A-18C/DやEA-6B、AV-8Bなど。)をF-35B/Cで更新する計画で、このVMFA-115も2023年を以ってホーネットの運用を終えF-35Cに機種転換、ローテーション配備の飛行隊なので次回岩国に来るとすればその時はもうF-35C。垂直尾翼に書かれた"END OF THE F/A-18"の文字に哀愁が漂っています。岩国に常駐している飛行隊もすべてF-35Bに更新されたのでますます見られる機会が少なくなってしまった機体です。

909ARS "Young Tigers" KC-135T#57-1462

33RQS HH-60G#91-26402

 沖縄県嘉手納基地からは空中給油機と救難ヘリが。前者は機内見学もできたようですが、長蛇の列だったので断念。しかし、この飛行機よく見ると犬みたいでかわいい顔してます。後者はお髭が描かれてるのがお洒落ですね。

あとがき

 生憎の天気ではありましたが、およそ6万人の来場だったそうです。日本のエアショーの中でも最大規模クラスの岩国FSD、また来年も開催してくれるとしたら是非参加したいと思います。それではまた次の記事でお会いしましょう。ここまでお付き合いありがとうございました。

*1:とりわけその時見たハリアーⅡは人生を変えてしまっている…?のである意味罪深い

フィルムで見る、南伊豆下田。

 皆様、遅ればせながら…あけましておめでとうございます。楓屋呉服店の熱川楓と申します。

まえがき

 新年最初の記事はやはり「フィルムで見る」シリーズとさせていただきたく存じます。今回は私の思い出が詰まっている土地にして心のふるさと、南伊豆の下田をメインに紹介しようと思います。

使用カメラとフィルム

 今回使用したカメラはNikon F3、使用したフィルムは前半が「Kodak Ultra Max 400」後半が「富士フイルム フジカラー100」になります。下田はペリーが来航したことでも有名な場所…思いがけず、日米のフィルムで撮り比べることになりました。

F3+AI Nikkor 50mm f/1.4S

御茶ノ水

 さて旅の始まりはここ、御茶ノ水。私は昨年3月まで大学生として、御茶ノ水駅を頻繁に利用していました。今から向かう下田もその頃の思い出が沢山詰まった土地なので、旅の出発点としてここを選びました。写真はホームから秋葉原方面を向いたカットです。聖橋の質感と右上の蛍光灯がとてもフィルムらしい質感を出していて、お気に入りの一枚です。

御茶ノ水駅から見る聖橋(ひじりばし)
奥の線路は東京メトロ丸の内線

E257系特急踊り子号

 ひと昔前であれば国鉄型の185系で伊豆を旅することが出来ましたが、今は一部ツアーを除いてそれは叶いません。踊り子号の主役はE257系へと移りました。こちらはその車内、落ち着いた車内の雰囲気鮮やかなモケットの色。この一枚はとてもUltraMaxらしいと思います。

E257系2000番台の車内。青を基調としたモケットが伊豆の海を意識させる。

伊豆急3000系/アロハ電車

 踊り子号とは熱海駅でお別れ。ここから普通列車に乗り換えます。その目的はこちら…3000です。皆様ご存知の通り元209系、京浜東北線にてデビューし、その後房総半島へ転勤。そして第3の人生として伊豆半島で活躍することとなりました。

※赤基調側と青基調側があり、写真では赤基調側を映しています。

アロハ電車こと、伊豆急3000系として活躍する元JR東日本209系。

石室神社

 場面が一気に変わってしまい申し訳ありませんが、こちらは目的地の伊豆急下田駅からバスで40分ほど移動したところにある石廊崎、その先端付近にある石室神社です。

石廊崎 - Wikipedia

断崖絶壁に建つ石室神社。伊豆七不思議のひとつ、石廊崎権現の帆柱の舞台でもある。

石廊崎灯台

 ちょっとアンダー気味ですが、こちらは石廊崎灯台です。この先が伊豆半島最南端になります。奥には伊豆七島に名を連ねる新島も見ることができます。

石廊崎灯台石廊崎は暗礁が多く風も強いので海上交通の難所といわれる。

下田大和館より

 こちらは宿からの景色です。多々戸浜海水浴場はサーファーの方々が多く、1月にもかかわらずこの日も多くのサーファーの方々で賑わっていました。なお、ここからフィルムが富士フイルムフジカラー100になります。正直な描写が特異なフィルムで、失敗したくないときなどこのフィルムを使うことが多いです。

夕焼けの多々戸浜。

昼の多々戸浜はまた違った顔に。どこか沖縄的でもある。

下田市街/ペリーロードなど

 この写真はとてもフジカラー100らしい描写だと思います。透き通った空気感が出ており、いい写真になったと思います。ごちゃっとした港とすっきりした空の対比がとても気に入っています。

ペリーロードにほど近い入り江、小型の船舶が所狭しと並ぶ。

 こちらはペリーロード。ここの街灯にはガス灯が使われているらしく、昼間でも大変美しいですが、次は夕方から夜にかけて高感度フィルムで撮影してみたい場所です。

古民家カフェなども立ち並ぶペリーロード。

あとがき

 ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。フィルムで見る、南伊豆下田。いかがでしたでしょうか。風景や鉄道がメインの記事になってしまいましたが、美味しい海の幸マリンレジャー…そして温泉など下田はここに紹介したくらいでは収まりきらないほどの魅力を秘めています。伊豆半島の最南端、少し距離はありますがそれに見合った魅力満載の観光地、下田に是非足を運んでみてはいかがでしょうか。それではまた次の記事でお会いしましょう。重ねまして、ありがとうございました。








 

フィルムで見る、西新宿。

皆様ご無沙汰しております。熱川楓です。

まえがき

今回は、フィルムで見るシリーズの第二弾として私が大学時代によく通った西新宿を記事にしようと思います。西新宿に通っていた理由は、ここには80年代から90年代の面影を色濃く残した建築などが数多く現存しており、その空気感が自分の嗜好に合致していたからです。

 

西新宿の顔

西新宿といえば小田急百貨店のイメージが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。私もその一人で、この景色を見ると新宿に来たことを改めて実感します。

冒頭に80~90年代云々言ったところですが、小田急百貨店の竣工は60年代。リニューアル工事も経験しているとはいえ外観は60年代の面影を色濃く残していることに感動すら覚えます。しかしここも既に再開発の計画が提示されており、解体までそう長くないとのこと。とても印象的な建築なだけに悲しいです。

 

※写真は1985年に竣工の「カリヨン橋」から見た小田急百貨店。タイルの模様や花壇の意匠が実にレトロですね。

OM-1N+ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

変わりゆく西新宿

いくら昔の面影を残しているとはいえ、新宿という街がいつまでも変わらないわけがなく「新宿の目」で有名なスバルビルはもう跡形もありませんし、この写真を撮影した時には明治安田生命のビルも解体の真っ最中でした。西新宿を代表するビルが数を減らしていることには寂しさを覚えます。

写ルンです シンプルエース

不変のバスターミナル

最初に見た小田急百貨店からくるりと振り返った場所に佇むバスターミナル。このバスターミナルは当時(60年代)の写真と見比べても大きく変わりありません。こうして記事を書いていると西新宿(というよりは新宿駅西口)は60年代の建築が思ったより多いことを再認識しました。

写ルンです シンプルエース

オールドスクールな喫茶店”ピース”

ここは珈琲の店、ピース。小田急ハルクの一階部分にある喫茶店。私は現像店にフィルムを出した後、現像が仕上がる間ここで過ごすのが好きでした。私としては今のご時世、全席喫煙OKというのも嬉しいポイントでした。名前もピースですから?(お店のロゴもあのピースのロゴにそっくり)。

New FM2+AI Nikkor 50mm f/1.4S

帝都高速度交通営団

ピースの近くにある地下鉄の入り口付近に営団地下鉄時代のプレートが現存していました。ビスの錆とクリーム色に少し焼けたプレートがとても良い味を出しています。

しかし帝都高速度交通営団とは本当に厳めしい響きだと思いませんか。どこか質実剛健なイメージが湧くので私は好きです。

New FM2+AI Nikkor 50mm f/1.4S

パンタロンビル

少し脱線してしまいました。最後は私が西新宿で一番好きなビルの写真でお別れしたいと思います。それは「パンタロンビル」こと安田火災海上ビル(現:損害保険ジャパン本社ビル)です。裾が広がっている特徴的な外観とツートンカラーのシンプルな色使いが気に入っています。

New FM2+AI Nikkor 50mm f/1.4S

New FM2+AI Nikkor 50mm f/1.4S

あとがき

フィルムで見る、西新宿。いかがでしたでしょうか。ここでは紹介できませんでしたが、巨匠”丹下健三”氏による東京都庁コクーンタワーなど特徴的で魅力的な建築が数多いのがここ西新宿です。その辺りもまた機会があれば紹介したいと考えています。ここまで当記事を見ていただき本当にありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

進め!谷川岳もぐら号

 

まえがき

皆様こんにちは、熱川楓です。我ながら珍しく更新スパンが短いと思います。というのも先日の記事で「土合駅」のことを触れたのでこの機会に記事を書き上げようと思ったからです。

 

谷川岳もぐら号

※注意 この記事での旅行は2021年夏のものです。

時は2021年の夏・・・昨年の同じ時期に18きっぷを利用して行った越後湯沢がとても良い旅だったのでこの年も同様に越後湯沢に向かうことにしました。ただしひとつ違うのが今回は臨時列車の「谷川岳もぐら号」を利用したという点です。

 

2020年夏の越後湯沢旅行はこちら↓

青春18きっぷで往く”上越の旅”編 - 楓屋呉服店/伊豆熱川支店

 

谷川岳もぐら号」とは季節ごとに設定される臨時列車で、この時は485系を大改造した『リゾートやまどり』なる車両がこの列車を担当していました。

このリゾートやまどりは様々な改造歴を経てこの見た目に落ち着いているそうですが、モノ自体は何十年も前に製造した国鉄型ということで大変ロマンがあるように思います。

外観は大きくリニューアルされていても運転台については国鉄時代の面影が少し残っているように見えました。ツーハンドルのマスコンに金属感あふれるパーツの数々がひと昔前の車両であることを実感させてくれます。

485系リゾートやまどりのレトロ感残る運転台

この時の「谷川岳もぐら号」は大宮駅始発だったので始発駅から乗車しました。

ここから新潟県越後湯沢駅に向けて走ります。

始発駅の大宮駅から乗車します。

もぐら号でもぐら駅へ

大宮から高崎や水上などを経由しつつ、列車は途中停車駅である土合駅に到着しました。ここはその特異な駅の構造から関東の駅100選にも選出されており、無人駅にもかかわらず観光地としての地位を獲得しています。この列車は土合駅で20-30分ほどの停車時間を設けて駅構内の観光が出来るようになっていました。

ここでは苔の緑と列車の緑が調和しているいい写真が撮れました。

土合駅に停車する485系リゾートやまどり

土合駅に普段停車するのは数両編成の普通列車のみ。(稀に今乗っているような臨時列車が停車しますが本当に稀です)ただ、上越新幹線開業まではこの在来線が上越への主要ルートだったので土合駅にも待避線がありました。

写真の左側に見える線路跡がその待避線の遺構。そしてそのまた左に広がるのが今は立ち入り禁止の旧ホームです。

撤去された待避線と旧ホーム跡

乗り得列車

そういえばこの列車、シートピッチが1.2メートルほどあり座席配置が2+1なのでとても快適な旅ができます。こんな快適な列車が運賃+530円で乗れてしまうのですから”乗り得列車”と言ってもいいでしょう。

越後湯沢に到着

越後湯沢駅に到着した際に撮影した一枚です。列車は折り返し「谷川岳ループ号」(上り列車は土合駅地下ホームを通過しない代わりにループ線を通過する為このような名前に)として大宮を目指します。大宮と長岡の文字が並んで表示されているのが非日常的でとても惹かれます。

越後湯沢駅の発車時刻案内板

宣伝?

こちらは当時描いた記念イラストです。私は趣味でイラストを描いているので旅の記念にイラストを描いて持って行き、切符などと一緒に記念撮影することがあります。旅の思い出のひとつになるのでとても気に入っています。

新幹線の誘惑

帰りは新幹線でさささーっと帰りました。新幹線だと東京から越後湯沢は本当に近いです・・・。このアクセスの良さから日帰りでも来ることが出来るスキー場ということあってスキーシーズンに向けた広告が多く掲示されていました。

上越国際スキー場の広告とE4系新幹線

あとがき

JR東日本には臨時列車が数多くありますが、今回乗車したこの列車は乗り心地や乗り得感(コストパフォーマンス)そして沿線の魅力という点でかなり推せる列車だと思います。ただし使用車両の485系リゾートやまどりの引退という噂もよく耳にしますので乗れるうちに乗っておきたい列車だと思います。

 

追記:先日、秋の臨時列車が発表されたのですがこの記事で紹介している谷川岳もぐら号がE257系による特急に格上げされたそうです。特急料金になると価格は跳ね上がりますし、リゾートやまどりの車内設備と比較するとE257系は大きく見劣りします。これは改悪と言っても過言ではないでしょう。とやかく言いたくないですが、各快速列車の特急格上げなど最近のJR東日本は一体どこに向かっているのだろうと思う時があります。

 

しかし、まだまだリーズナブルに乗れてとても楽しい臨時快速はたくさん走っていますのでまた機会があれば紹介したいと思います。ここまで読んで頂いてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

 

青春18きっぷで往く”上越の旅”編

まえがき

どうも皆様ご無沙汰しておりました熱川楓です。お恥ずかしながら新型コロナを患い自宅療養中で少々時間に余裕が持てましたのでブログを久々に更新したいと思います。時間に余裕がないとなかなか記事が書けないもので、こんなことになってアレですがやはり時間があるというのは幸せなことだなぁと実感します。

 

心身ともに健康で時間にも余裕があればやりたいことといえば・・・。

青春18きっぷ

18きっぷの詳しい説明は色々な方がされているのでここでは省きますが、ざっくり言えば時間めっちゃあるけどお金あんまり使わずにいろんなとこ行きたい!という方に大変お勧めな切符です。知らんけど・・・。

 

いざ出発

※注意 この記事での旅行は2020年夏のものです。

早速ですがここは群馬県高崎駅上野駅を早朝に出る列車でここまで来たので写真を撮る気力が無く、上野辺りの写真は1枚もありませんでした。それではここから水上駅までの列車に乗り換えます。

水上駅に着きましたが、上野駅からここまでおよそ3時間。目的地の越後湯沢駅まではここからおよそ30分なので合計約3時間半ですが、上野から新幹線に乗れば1時間もあると余裕で越後湯沢に到着します。ゆったりとした時の流れを実感できるのも18きっぷの魅力ですね・・・?

湯沢に無事到着

なんやかんやで目的地の越後湯沢に到着!ここまで来るのにかなり時間を要したこと、そしてこの時私は新潟県初訪問だったこともあり、かなりテンションが上がりました。

駅構内から長岡方面を見た景色です。左のビルっぽいのが上越新幹線のホーム、そして下の平屋っぽいのが在来線とほくほく線こと北越急行線のホームです。

ひと昔前まではここ越後湯沢駅で大勢のお客さんがほくほく線に乗り換えて北陸方面に向かっていたと思うと胸が熱くなります。北陸新幹線の開業で見られなくなった光景ということで、ちょっぴり寂しいですね。

もぐら駅

18きっぷで湯沢に行くという最大の目的は達成したのであとは適当にふらふらと見るもの見て宿に向かおうかという雰囲気だったので、近場にある土合駅に向かいました。上り線と下り線のホームがエグい距離離れていることに加えて下り線のホームに行くには半端ない段数の階段を下りないといけないことで有名ですね。

土合駅についてはまた別の記事で紹介したいので今回はこの一枚だけにします。

新幹線の誘惑

土合駅での観光を終えて越後湯沢駅に戻った後はというと、さっさと宿に向かって一泊休んだ後に翌朝の新幹線で東京に戻りました。さすがに同一行程を18きっぷで戻るとなると新鮮味がありませんから・・・。そしてやはり新幹線の圧倒的な速度を改めて実感することが出来ました。

あとがき

ここまで読んで頂きありがとうございます!2年前の旅行ということで既に現役を退いたE4 系新幹線などの写真もあり、筆者自身とても懐かしい気分になりました。今年社会人になって初めて迎えた夏、もう18きっぷで気軽に旅に出ることは難しくなってしまったことを改めて実感して少し悲しくなりました。時間のある時に余裕をもってのんびり、そういう旅行の良き友となってくれるのが18きっぷだと思います。時間に余裕のあるうちに18きっぷでのんびり旅行、心よりおすすめします!

 

それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう。

 

フィルムで見る、横須賀の港。

 

皆様お久しぶりです。楓屋呉服店の熱川楓です。長い間更新が疎かになっていたことをお詫びします。

 

まえがき

さて、今回紹介したいのはタイトル通り、フィルムカメラで撮影した横須賀の港です。東京で暮らしていた頃はちょくちょく横須賀へ足を運んでいたのですが、そういう時は決まってミラーレス一眼を持って行ってました。しかし今回は少々テイストを変えて、フィルムカメラでの撮影に臨みました。

 

使用カメラ

使用したカメラは“Nikon New FM2”数あるフィルムカメラの中でも極めて評判の良い機種であることは有名で、私もこのカメラをかれこれ6〜7年愛用しています。

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使用フィルム

使用したフィルムは富士フィルムISO感度100のもの(いわゆるFUJI100)を使用しています。

 

そもそも36枚(±数枚)という限られた枚数しか撮れず、ランニングコストがデジタルの比でない・・・では何故失敗のリスクが高い揺れる船上(軍港を巡るクルーズ船)からの撮影を選んだのか。いろいろと考えましたが。

「そうしてみたかったから、そうしただけ。」

というアホすぎる理由でした。

 

さて、撮影日は4月上旬。最新鋭の護衛艦、くまのが横須賀に配備されて間もない頃でした。前置きが長くなって申し訳ありません。それではご覧下さい。

 

横須賀軍港めぐり

言わずと知れた、横須賀軍港めぐり。約45分をかけて横須賀の軍港をぐるっと一周・・・更にガイドさんが分かりやすい解説をしてくれるのでマニア以外の方も楽しめる環境です。そんな軍港めぐり、出航して最初に目に入るのは、やはり潜水艦です。この日は配備されたばかりの最新鋭潜水艦「たいげい」が停泊していました。潜水艦は配備当初のみ艦番号と艦名を書いているので、この姿を見れたのは幸運でした。

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右手一帯は在日米軍横須賀基地となっているので、アメリカ海軍の艦艇が停泊している様子が見られます。この日は巡洋艦駆逐艦が数多く停泊しており、見応えがありました。
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そして軍港めぐりの目玉といえば・・・。

やはり原子力空母「ロナルド・レーガン」でしょう。

全長約333m、東京タワーとほぼ同じ。という謳い文句は有名ですね。

軍港めぐりではレーガンとかなり距離を置いて航行するのですが、それでも肉眼で見て相当な大きさを感じることが出来ます。一回でいいので甲板で艦載機の離着艦を見学してみたい限りです。f:id:AtagawaKaede:20220429131521j:image

軍港めぐりも折り返し地点まで来ました。こちらは横須賀のお隣、長浦港。こちらにも海上自衛隊の艦が多く停泊していました。

特に注目したいのは、向かって1番右に停泊している艦。「敷設艦むろと」です。この艦は普段、広島県の呉に居るので横須賀で見られたのは幸運でした。敵潜水艦を探知する水中センサーなどを敷設しまくってる(らしい)艦で、機密性が高いといったところがマニア心をくすぐる。?そういう艦です。f:id:AtagawaKaede:20220429131540j:image

以下3枚は、今かなり話題になっている海上自衛隊の最新鋭護衛艦、「もがみ型護衛」艦の2番艦「護衛艦くまの」です。これまでの海上自衛隊保有する艦艇とは一線を画すデザインですね。省人化や多用途能力といった要素が付与されたことも相まって、海上自衛隊の新時代を象徴するような艦になりそうですね。賛否両論あるデザインですが、私は割と好きです。f:id:AtagawaKaede:20220429131511j:image
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こちらは「練習艦かしま(向かって左)」と「練習艦しまかぜ(真ん中)」です。4月ということもあって、横須賀に寄港していたのでしょうか。

しまかぜは元ミサイル護衛艦、向かって右に停泊している「護衛艦まや」の大先輩に当たる艦です。こうしてみると船体のサイズにかなりの差がありますね。
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写真は以上になります。実は「砕氷艦(南極観測船)しらせ」も撮影しているのですが、上手く撮影できておらず・・・ということで掲載は断念しました。しかし、それを踏まえて振り返ると今回乗船した軍港めぐりは1年を通してもかなり当たり日だったと思います。※時には片手で数えられるほどの数しか艦が停泊していない時もあります。

 

あとがき

フィルムで見る、横須賀の港。いかがでしたでしょうか。フィルム特有の包み込むような優しい写りと空気感。デジタルとはまた一味違った雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。近年右肩上がりで上昇し続けるフィルムの価格。フィルムカメラを取り巻く環境は決して良いとは言えませんが、撮影時はもちろん現像後に作品を確認する時の楽しさにはデジタル以上の中毒性があります。そんなこんなで今後もできる限りフィルムでの撮影を続けようと思います。

 

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。今後もこのようなフィルムカメラで撮影した写真等の記事も書く予定なので、その際は見ていただければ幸いです。

それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう。